医療法人三愛会 心療内科・精神科 こころのクリニック


 


 心療内科・精神科の治療対象となる疾患について
 説明いたします。




■ 社交不安障害

「社会不安障害」「SAD」とも呼ばれます。 たとえば、「人前で話したり、自分が注目される場面で過度に緊張したり、強い不安を感じる」、「人前で文字を書かないといけないときに手が震えてうまく字が書けない」、「人前に出ることを不安に思い避けたくなることがある」「電話に出ると声が震える」など。他の人の前での発言や食事など、いわゆる「社交」状況への強い不安や恐怖を感じ、こうした状況を避けようとするために社会生活や仕事に影響を及ぼし、パニック症状を伴う場合や「うつ」に発展することもあります。
これらは周囲からは「性格」とみなされ、自分でも病気とは思わずに医療機関に相談することなく、人付き合いの困難さを感じ、悩みを抱えたまま生活されている場合が多いようです。



■ パニック障害

突然、激しい不安や動悸、めまいなどに襲われます。息苦しさを感じたり、手足がしびれたり、手に力が入らないなどの感覚を伴うことがあります。また、「自分がどうかなってしまうのではないか」という恐れを伴うことが多く見受けられます。発作自体は時に長引くこともありますが、通常は数分間ほどで収まるのが一般的です。このような発作が繰り返されることで、「また発作が起きるのではないか」と不安になったり、また、安全と思われる場所にすぐに逃げられないような状態に対する恐れを伴うなど、日常生活に支障をきたすようになる場合があります。



■ 強迫性障害

自分では、それが「無意味」とわかっていることを繰り返してしまう状態のことで、「思考」面と「行動」面に分けられます。
 「強迫思考」では、自分では「無意味」と分かっている考えや衝動が繰り返し頭に浮かび、苦痛をもたらします。うつ病と関連する場合があります。
 「強迫行為」は無意味とも思われる行動の繰り返します。たとえば、「何度も何度も手を洗わずにはいられない」、「戸締りを何度も確認しなくては気が済まない」などの症状です。顕著な場合は、このような行為に毎日何時間も費やし、日常生活を困難なものとしています。



■ 身体表現性障害

医師による診察や検査により異常が否定されたことに対して、さらなる医学的な検査などを要求し、身体症状を繰り返し訴えるものです。



■ 過敏性腸症候群

「IBS」とも呼ばれます。腹痛や腹部不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患のことです。比較的多くの人がこの疾患を抱えていると推定されています。10代~30代の若い年代に比較的多い傾向があるようです。
通勤・通学途中におなかが痛くなりトイレに駆け込んだり、試験や大事な会議の前におなかが痛くなったり、といった症状が見られます。症状がひどい場合は、学校や会社に行けなくなったり外出を控えるようになるなど生活に影響を及ぼす場合があります。
この疾患では、脳が受けたストレスの信号が腸管に伝わりやすくなっており腹痛や下痢を生じ、それがさらに苦痛・不安を生じるという悪循環に陥っている状態といえます。



■ パーソナリティ障害

小児期か青年期に現れ、成人期に持続していく人格発達上の問題で、根深い持続する行動のパターン、広範囲に及ぶ物事への反応のあり方の問題です。物事のとらえ方、感じ方、考え方、他人とのかかわり方の極端な偏りを示すものです。このことにより、自身と周囲が困惑するような状況に陥り、社会生活を困難とするものです。



■ 精神作用物質依存症候群


アルコール依存症、覚せい剤依存症などがこれに相当します。その人にとって、これらの物質使用がその人の他の行動よりはるかに優先するようになる状態です。その物質を強く求める欲望がみられ、その物質を摂取することで明らかに有害な結果が起きているにも関わらずその物質を使用し続けるなどし、日常生活がその行為に支配されていくような状態のことです。
本人のみならず、本人を支える家族などにも困難を及ぼすことがみられる場合があります。



■ 統合失調症

精神科における代表的な疾患です。かつて「分裂病」と呼ばれていました。統合失調症には多くの種類があり、適切な治療によって比較的普通の生活を送っている場合もみられますが、そのようなことはあまり一般には知られていないようです。

この疾患は、およそ100人に1人の割合で発症するといわれており、決して稀な病気ではありません。思考や行動、感情を一つの目的に沿ってまとめていく能力が長期間にわたって低下し、その経過中に「幻覚」や「妄想」やまとまりのない行動がみられる病です。いろいろな要因が複雑に絡み合って発症すると考えられており、単に家庭環境や育て方の問題などで生じるものではありません。

多くの場合、10代後半から30代頃までの発症が多く認められますが、それ以外の年齢での発症もみられます。再発しやすく、多くの場合は慢性的に経過するため、その後の生活へ影響が及ぶことが認められます。そのため治療の継続が必要で、病状に応じて日常生活上のサポートや訓練を要する場合も多くあり、それら療養生活をサポートする公的な制度もあります。

症状としては、「自覚的」には、何かが起こりそうな不気味な感じが襲ってきたり、物音に敏感になり物事に集中できなくなったり、周囲に対して疑いを感じたり、他の人には聞こえない声が聞こえたり、他の人の考えが伝わってきたり、奇妙な考えが浮かんできたり、あやつられたり、物事がうまく考えられない、夜眠れない、イライラするなどの症状がみられます。

「周囲からみて」、感情の起伏が激しくなったり、緊迫感を強めていたり、誤った内容の考えが確信され、訂正できない状態に陥ったり、周囲に関心を示さず、自分の世界に引きこもるようにし、何かに耳をすませている様子がみられたり、一人で何かに向ってしゃべるなどの様子がみられたり、まとまりのない行動がみられたり、話の筋道が大きく乱れている、その他特徴的な症状が認められます。また、病状が悪化する程に患者さん自身が 「自分が病気である」 という認識を持てなくなる傾向があります。

これらの症状が活発に認められる状態は比較的お薬に対して反応することが多くみられます。しかし、その後に続く、認知面への影響のために、社会的に引きこもったり、意欲の低下がみられたり、刺激に対する感受性の低下がみられたり、注意・集中力の低下がみられたり、周囲への関心の低下が続く、などの困難を伴い、治療やサポート・訓練を要しています。

早い治療の開始が相対的によい結果をもたらす傾向にあり、逆に長期間にわたり治療をしないままでいるとその後の治療に対する反応性が低下する傾向にあります。

早期に治療を始めて、治療を継続していくことが大切です。




以上は治療により病状の軽快・状態の改善が期待されます。
お心当たりの場合は是非ご相談ください。


 
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